2015年 09月 07日
シャウナのわかりやすい歴史解説 ~明治編その9 日露戦争勃発~ |
皆様お久しぶりです。
仕事忙しい上に、もうなんか色々ありすぎて鬱になったり、朝起きて会社行って帰宅して寝るって生活を繰り返していたため、全然更新できませんでした。
また次はいつになるかわかりませんが、更新します。
さてさて、歴史解説のお時間です。
いつもどおり、重要語句は赤、人名国名は青、何故かあるセリフは緑で着色致します。
前回のお話。
調子こいた清に8カ国連合(イギリス、フランス、ロシア、日本、アメリカ、ドイツ、オーストリア&ハンガリー、イタリア)がガチギレして、賠償金8億円(70~80兆円)及び満州に大量の軍隊が常駐することとなりました。
さて、きょうのお話。
清がやらかしてくれちゃったおかげで、満州には大量のロシア軍が駐留する自体となりました。
これはとってもとってもまずい。
三国干渉によって遼東半島を変換させられたところをロシアが「あ、そこ俺借りるから!」って領土化した挙句、今度は満州に多量のロシア軍。
時はどの国も帝国主義によって領土を獲得しようとしている超肉食系な時代。
そんな時代において、せっかく日清戦争で独立させた日本の勢力圏である朝鮮半島と隣り合う場所にロシア軍が駐留してるとか、マジヤバイ。
相手はあの超大国ロシアです。そしてロシアが最も欲しいもの。それは“凍らない港”です。
やべーよ。絶対これ朝鮮半島狙ってるよ……
三国干渉によって領土を変換させられた上にそこを支配しているロシア。正直大っ嫌いです。日本はロシア大っ嫌いです。でも小さな島国が大国ロシアに勝てるわきゃない。
そんな中、初代日本内閣総理大臣”伊藤博文”はこんなことを考えました。
「正直ロシアのことは大嫌いだが、どうだろうか?もし朝鮮半島が侵略されれば次はおそらく奴らは凍らない港を手に入れ、今度は日本本土を侵略するだろう。そうなる前に、いっそ満州はロシアに与えてしまって、その代わりにロシアに朝鮮半島での権利を承認してもらうというのは?」
1900年台に登場したこの考え方を満韓交換論といいます。
もちろん、反対意見は続出です。なに言ってんだと。遼東半島の事忘れたのかと。鑑賞しといて自分が乗っとるんだぞ?そんな奴らのこと信頼できるか!!と。
もう正論すぎて返す言葉もないわけで、そこで日本政府は考えました。
「どんどん南下政策を進め、北の大地から南へと侵略を続けるロシアに日本と同じように脅威を感じている国で、なおかつ世界に通用するような大国はないのだろうか?お客様の中に、世界中に植民地をお持ちのロシアのやり方に反対の世界帝国はありませんか?」
でもそんなに都合の良い国が………………
あるんだなこれが。
清の南側。長江周辺に権益を持っているのに、当時アフリカでの戦争に忙しくて極東にまで回す戦力ねーよ!!って国があったのです。
そう、紳士の国イギリスです!!
もう電光石火です。超早いです。満韓交換論からわずか2年後。
日本・イギリス「そういうことだから!!」
1902年日英同盟締結。
これにより世界帝国の後ろ盾を得た日本。
超元気です。今ならロシアにだって負けない!出すなら今しかない!
1903年.ロシアに対して日本はこう言います。
「おいロシア!満州での権益は日本の名前において保証してやる!だから朝鮮半島へ進軍するな!あそこは日本の権利の及ぶ場所だ!」
イギリスの後ろ盾を持つ日清戦争の戦勝国で義和団事件の8カ国連合でもある日本。
そんな日本から満州はあげるから朝鮮半島には手を出すなという提案。
一時的な譲歩案に過ぎない上に反対意見も多かったけど、日本はロシアにこれを通知しました。
そう、満韓交換論をロシアに対して提示したのです。
これに対してロシアはこう言います。
「は?何言っての?お前らの軍隊弱小じゃんwwww俺らの軍隊最強だからwwwwまあ、どうしてもっていうならあれだよ?朝鮮半島半分に分けて韓国側を日本にあげるから、北朝鮮側には軍隊も駐留させないし、軍事的なもの何も置かないで?したら認めてやってもいいよwwww(したら俺ら北側にすぐ侵略して領土ぶんどってそのまま南側まで攻め込んで領土全部貰うからwww)」
日本マジギレです。
遼東半島からのコレです。ガチギレです。
「お前らなんかともう話できるか!!!ふざけんな!!!」
1903年。日本はついに覚悟を決めました。
まず朝鮮に対して「おいお前ら。ロシアのことはわかってるな!」と相談し、朝鮮半島もこのままではせっかく独立したのにまた潰されるのは嫌だしなによりやりたい放題のロシアに比べればまだ独立させてくれた日本の方が信用できる。
「わかった」
朝鮮半島を日本の保護国(植民地)とし、さらに国内に対して大増税を決意。外積を募集し、同じくロシアのこと嫌いなイギリスやアメリカから多額の外貨を獲得し、そのお金でどんどん軍拡します。
そして翌年の1904年。
時は来ました。
「おいロシア!いいかげんにしろよ!!もうお前らとコレ以上話し合いなんてしねーからな!!」
2月6日に日本はロシアに対して国交断絶を宣言。
その2日後2月8日。
ロシアが三国干渉で奪いとった遼東半島の先端。旅順に停泊していたロシア旅順艦隊に対して日本帝国海軍駆逐艦艦隊が奇襲攻撃をかけたことで、日本とロシアの間に戦争が勃発。
かくして1904年。日露戦争が開戦したのでした。
以上、本日の解説でした。
次回は……半年以内に必ず。
そしてそろそろ転職したい。転職活動もがんばります。
ではでは。
仕事忙しい上に、もうなんか色々ありすぎて鬱になったり、朝起きて会社行って帰宅して寝るって生活を繰り返していたため、全然更新できませんでした。
また次はいつになるかわかりませんが、更新します。
さてさて、歴史解説のお時間です。
いつもどおり、重要語句は赤、人名国名は青、何故かあるセリフは緑で着色致します。
前回のお話。
調子こいた清に8カ国連合(イギリス、フランス、ロシア、日本、アメリカ、ドイツ、オーストリア&ハンガリー、イタリア)がガチギレして、賠償金8億円(70~80兆円)及び満州に大量の軍隊が常駐することとなりました。
さて、きょうのお話。
清がやらかしてくれちゃったおかげで、満州には大量のロシア軍が駐留する自体となりました。
これはとってもとってもまずい。
三国干渉によって遼東半島を変換させられたところをロシアが「あ、そこ俺借りるから!」って領土化した挙句、今度は満州に多量のロシア軍。
時はどの国も帝国主義によって領土を獲得しようとしている超肉食系な時代。
そんな時代において、せっかく日清戦争で独立させた日本の勢力圏である朝鮮半島と隣り合う場所にロシア軍が駐留してるとか、マジヤバイ。
相手はあの超大国ロシアです。そしてロシアが最も欲しいもの。それは“凍らない港”です。
やべーよ。絶対これ朝鮮半島狙ってるよ……
三国干渉によって領土を変換させられた上にそこを支配しているロシア。正直大っ嫌いです。日本はロシア大っ嫌いです。でも小さな島国が大国ロシアに勝てるわきゃない。
そんな中、初代日本内閣総理大臣”伊藤博文”はこんなことを考えました。
「正直ロシアのことは大嫌いだが、どうだろうか?もし朝鮮半島が侵略されれば次はおそらく奴らは凍らない港を手に入れ、今度は日本本土を侵略するだろう。そうなる前に、いっそ満州はロシアに与えてしまって、その代わりにロシアに朝鮮半島での権利を承認してもらうというのは?」
1900年台に登場したこの考え方を満韓交換論といいます。
もちろん、反対意見は続出です。なに言ってんだと。遼東半島の事忘れたのかと。鑑賞しといて自分が乗っとるんだぞ?そんな奴らのこと信頼できるか!!と。
もう正論すぎて返す言葉もないわけで、そこで日本政府は考えました。
「どんどん南下政策を進め、北の大地から南へと侵略を続けるロシアに日本と同じように脅威を感じている国で、なおかつ世界に通用するような大国はないのだろうか?お客様の中に、世界中に植民地をお持ちのロシアのやり方に反対の世界帝国はありませんか?」
でもそんなに都合の良い国が………………
あるんだなこれが。
清の南側。長江周辺に権益を持っているのに、当時アフリカでの戦争に忙しくて極東にまで回す戦力ねーよ!!って国があったのです。
そう、紳士の国イギリスです!!
もう電光石火です。超早いです。満韓交換論からわずか2年後。
日本・イギリス「そういうことだから!!」
1902年日英同盟締結。
これにより世界帝国の後ろ盾を得た日本。
超元気です。今ならロシアにだって負けない!出すなら今しかない!
1903年.ロシアに対して日本はこう言います。
「おいロシア!満州での権益は日本の名前において保証してやる!だから朝鮮半島へ進軍するな!あそこは日本の権利の及ぶ場所だ!」
イギリスの後ろ盾を持つ日清戦争の戦勝国で義和団事件の8カ国連合でもある日本。
そんな日本から満州はあげるから朝鮮半島には手を出すなという提案。
一時的な譲歩案に過ぎない上に反対意見も多かったけど、日本はロシアにこれを通知しました。
そう、満韓交換論をロシアに対して提示したのです。
これに対してロシアはこう言います。
「は?何言っての?お前らの軍隊弱小じゃんwwww俺らの軍隊最強だからwwwwまあ、どうしてもっていうならあれだよ?朝鮮半島半分に分けて韓国側を日本にあげるから、北朝鮮側には軍隊も駐留させないし、軍事的なもの何も置かないで?したら認めてやってもいいよwwww(したら俺ら北側にすぐ侵略して領土ぶんどってそのまま南側まで攻め込んで領土全部貰うからwww)」
日本マジギレです。
遼東半島からのコレです。ガチギレです。
「お前らなんかともう話できるか!!!ふざけんな!!!」
1903年。日本はついに覚悟を決めました。
まず朝鮮に対して「おいお前ら。ロシアのことはわかってるな!」と相談し、朝鮮半島もこのままではせっかく独立したのにまた潰されるのは嫌だしなによりやりたい放題のロシアに比べればまだ独立させてくれた日本の方が信用できる。
「わかった」
朝鮮半島を日本の保護国(植民地)とし、さらに国内に対して大増税を決意。外積を募集し、同じくロシアのこと嫌いなイギリスやアメリカから多額の外貨を獲得し、そのお金でどんどん軍拡します。
そして翌年の1904年。
時は来ました。
「おいロシア!いいかげんにしろよ!!もうお前らとコレ以上話し合いなんてしねーからな!!」
2月6日に日本はロシアに対して国交断絶を宣言。
その2日後2月8日。
ロシアが三国干渉で奪いとった遼東半島の先端。旅順に停泊していたロシア旅順艦隊に対して日本帝国海軍駆逐艦艦隊が奇襲攻撃をかけたことで、日本とロシアの間に戦争が勃発。
かくして1904年。日露戦争が開戦したのでした。
以上、本日の解説でした。
次回は……半年以内に必ず。
そしてそろそろ転職したい。転職活動もがんばります。
ではでは。
by shauna-crown
| 2015-09-07 00:21
| 各種解説
|
Comments(4)
Commented
by
なな
at 2015-09-11 16:47
x
ほんとに分かりやすい「日本史解説」ありがとうございます♪次回も楽しみにしています^^
「お客様の中に…」のくだりでコーヒー吹き出しました~(笑)
「お客様の中に…」のくだりでコーヒー吹き出しました~(笑)
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Commented
by
gakuryoku-kenkyu
at 2015-11-28 11:46
参考にさせて頂いております。
面白くわかりやすくしなくては勉強は楽しくありませんからね。
面白くわかりやすくしなくては勉強は楽しくありませんからね。
Commented
by
ぴの
at 2016-04-13 18:40
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いつもわかりやすい解説ありがとうございます!
苦手だった日本史の勉強が今では楽しくて大好きになりました!!
お仕事の方大変かとは思いますが、続きもたのしみにしておりますので、これからも頑張ってください!
苦手だった日本史の勉強が今では楽しくて大好きになりました!!
お仕事の方大変かとは思いますが、続きもたのしみにしておりますので、これからも頑張ってください!
Commented
by
shauna-crown at 2016-07-03 03:24