2011年 03月 16日
8000Hit記念 シャウセツ |
いらっしゃいまほ。
ってなわけで予告しまくっちゃった通り、8000Hitなのですよー
シャウセツなのですよー
ちなみにリクエストははやとにぃ1名だったので、2をそのまま採用します。
いつものとおり隠し文字で書きました。今回の決定方法は1/◯の◯の部分に指定の数字を入れます。
ってことで半分の1/2を公開しますね。とはいえ、14000字ぐらいあるんですが・・・
え?えぇ・・・全体で28000字とか書きましたが何か?
・・・・・ごめんなさい・・・
ではでは、スタートです。
急激に寒くなったラズライトの世界・・・
その中で、レウルーラは冬の準備を終わらせたばかりであった。
最寄りの街まで馬で30分程・・・歩けば4時間とも言われるレウルーラは空気と水質と・・・なにより清閑を求めた結果、森の中に存在する。
その為、冬はどうしても買い物に行きにくいことこの上ない。
業者に配達してもらうのもなんだか悪い気がするし、そのためレウルーラでの冬の準備というのは基本、薪の保存と食料の保存になる。
保存食や室内でのハーブ栽培。小麦粉や米なんかも地下の保存庫に大量に保存され、冬は週に1度のわずかな買い物のみで済ませられるようにしてある。
ただ・・・
食料がカビのせいでダメになるとか薪が湿気のせいでダメになるとか・・・
そういうことは十分に予想してたのだが・・・
「・・・・・・どうして・・・こういうことになってるんでしょう・・・」
朝起きたシルフィリアは隣で寝ている人物を見て嘆息した・・・いや・・・性格に言うと、隣で寝ているはずで、今現在は何故か部屋の角でガタガタと涙を流しながら怯えている人物を見て・・・
それは・・・黒い髪・・・東洋的な顔立ち・・・凛々しくも優しそうな本当に平均値少し上ぐらいな男の人の顔・・・
今年で20歳になるはずの・・・シルフィリアの一番大切な人・・・こと・・・
アリエス・・・のはずだった・・・
なのに・・・なんで・・・ちっちゃくって細くって汚い子供が?
※ ※ ※
そこにいたのは・・・ブカブカのパジャマを着た・・・アリエスらしき人物だった。
「えっと・・・あなたは・・・」
シルフィリアがベッドを出て、少年の方に近づく・・・すると・・・
「ひっ!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!!悪いことしないから許してください!!!」
なんだろう・・・酷く怯えられた・・・
ちょっと傷つく・・・
えっと・・・とりあえず、なんでこんなことになったのか考えてみよう・・・えっと・・・
昨夜・・・アリエス様は仕事だった。任務の内容は民間人を殺害し、死体にして操っていたネクロマンサーの魔女の討伐・・・朝6時ぐらいにシード宮殿で別れて、その後シルフィリアは書類を片付けてレウルーラに戻り、のんびり夕食のシチューを用意してると夜10時ぐらいにアリエスが帰ってきた。
ずいぶんボロボロだったので「大丈夫ですか!?」と聞くと、「いやぁ・・・魔女の方はなんともなかったんだけど・・・ずいぶんと逃げてくれて・・・そのせいで樹海の中に入り込んじゃって、出てくる時にちょっと・・・谷から落ちちゃって・・・」とまぁ、いつも通り、不幸だったから特になにを言うわけでもなく、流したのだが・・・
そういえば、お風呂に入っている時も、食事をしている時も寝る前にも「なんか肩が重いんだよね・・・」とポツリとつぶやきつつ肩を回していたのでその後1時間ぐらいマッサージしてあげた記憶もあるのだが・・・
その後普通に寝たのだけれど・・・一体何があったのだろうか・・・
・・・・・・
いや・・・少し考えればわかることだった・・・
昨日アリエス様が捕まえに行ったのは魔女・・・おそらく彼女を気絶させて近くの軍部まで移送する途中、呪いでもかけられたのだろう・・・
呪い・・・それは魔術の中でも相当簡単な部類の魔術である。それこそ才能が無い人間でも使えてしまうぐらい・・・まあ、最も・・・かける方はであり、解くのは非常に困難を極めるのだが・・・
ともかく、魔女の呪いかなにかで・・・こんなに可愛くゲフンゲフンッ・・・こんなにちっちゃくなっちゃって・・・
あー・・・でも・・・普段凛々しい男の人が・・・今ちっちゃくなって目の前でフルフル怯えてこっちを涙目で見てるって・・・
うわぁ・・・新世界・・・なんか尋常じゃなくかわいい・・・
でも、すっごいなんか怯えてるし・・・
とりあえず慎重に慎重に・・・
シルフィリアはできるだけそっと手を伸ばして、アリエスに触れようとする・・・すると・・・
「うああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
とてつもない叫び声と共に・・・シルフィリアの手のすぐ上を銀色の物体が横切った・・・
同時に手に走る痛みと飛び散る鮮血・・・
驚いて少年の手を見ると・・・そこにはナイフが握られていた。気づくと、枕元の燭台の上に置いておいた蝋斬り用のフルーツナイフがなくなっていた・・・
「あ・・・えぇ・・・」
んー・・・困った・・・おそらくなにかトラウマになるようなことをしてしまったらしい・・・しかし・・・こういう場合って、一応「コラッ!」と怒った方がいいのだろうか?どうにも小さい子に接する方法はアリエスの方が得意である。というか、自分の場合今の子どもなら大抵は美人さんってことで信用してくれるし・・・
いきなり斬りつけられたのは初めてだしなぁ~みたいなことを考えていると・・・
目の前の少年アリエスはもう一度・・・今度は「うわあああああ!!!」と叫びながら思いっきりナイフでこちらを突こうとしてきたので・・・
どうしよう・・・反射的に身体が動いてしまった・・・
すぐに身を翻してナイフをはたき落とし、それを自分が使って、いつの間にか少年アリエスの関節をキメて動けなくしてナイフを首もとにつきつけるという・・・
「・・・・・・ぁ・・・」
思わず声が漏れた・・・俗にいう「やっちまった!」という奴だ・・・
・・・・・・
いつもなら「いやいや、そういうキャラじゃないでしょ?」って突っ込んでくれるのに・・・アリエス様~ツッコミがないよ~
それに恐怖したのか・・・少年アリエスはもうボロボロ目から涙をこぼして泣いていた・・・
でも、決して声は出さずに・・・
「ごめん・・・なさい・・・ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・」
と・・・ひたすらに謝る・・・
えっとえっと・・・とりあえず・・・ナイフを懐にしまって、そっと手を伸ばし・・・必死に謝りながら本気で怯えるアリエスの頬をそっとそっと・・・触ってみた・・・
・・・なんだろう・・・すっごく柔らかい・・・ぷにぷにしてる・・・
そして今にも殺されるという感じで息も絶え絶えな少年アリエス君に優しく笑いかける。
「大丈夫ですよ~・・・お姉ちゃんは怖くありませんから~・・・ほら、ナイフももう持ってないでしょ?大丈夫大丈夫。ね?」
すると、少年アリエスも少しだけ泣き止んでくれた・・・そして・・・
「もう少しだけそばに行ってもいいですか?」
刺激しないようにそう問いかけ、彼の了承を得てから少し近づく。それを何度か繰り返し、やっと目の前にたどり着いた・・・
そして・・・
「怖いことなんにもしませんからね~・・・ちょっとだけぎゅってするだけですからね~」
そういって・・・やさしく少年アリエスの身体を抱きしめる。
その体は本当にやせ細っていて・・・同年代だと思われる子供を抱きしめる感触とは違っていた・・・すごくすごく・・・強く抱きしめたら折れてしまいそうなぐらいに・・・
しばらくしてから「頭・・・なでますよ・・・」と言い、その頭を優しく優しく撫でる。
髪の毛もすごくひどい状態だ・・・シャンプーどころかまともに洗ってもいないのだろう・・・酷くゴワゴワしてる・・・だが、自然と臭いはしない・・・おそらく、川とか雨水て定期的に身体を綺麗にしているのだろう・・・感染症を防ぐ上でも重要なことだ・・・そして・・・これらの特徴を合わせると・・・この少年アリエス・・・どうにもストリートチルドレンのようだ・・・
つまりは孤児・・・路上で生活することを余儀なくされた子供・・・
「・・・あった・・・かい・・・」
小さなアリエスくんは静かに泣くのをやめてくれた・・・
同時にシルフィリアはアリエスくんに対して、いくつか質問をしていく・・・
「えっと・・・君・・・名前は?」
「・・・アリエス・・・です・・・」
「苗字は?」
「ありません・・・その・・・えっと・・・できるのは料理の下ごしらえ、牛と羊の世話、裁縫も少し・・・文字は読めません・・・後、死体の片付けをやっていましたので、お役に立てればと・・・・・・」
むぅ・・・わかった・・・
どの時期にアリエス様だか・・・
ただ、念には念を入れて・・・
「えっと・・・アリエス君・・・今何歳ですか?」
「えっと・・・8歳と・・・半年ぐらいです。」
確証を得た・・・間違いない・・・とりあえずアリエス様から聞いた話と記憶が正しければ・・・これは8歳当時・・・まだフィンハオラン家に養子入りしておらず、もろもろの事情で住む場所も帰る家も失い・・・聖女に会う前の・・・路上生活していた少年時代のアリエス様だ・・・
確か聞いた話では、レストランの残飯を食べていたり、奴隷商人に売り飛ばされて逃げたりしていたらしいが・・・特に冬は路上で寝てたために凍傷になったり、酔った兵士に酒をかけられたりしていたらしいが・・・
うーん・・・とりあえず・・・まあ・・・
おそらく、寝てる間に奴隷売買されて、自分のところに売られてきたと思い込み・・・自分のことを新しいご主人様とでも思っているのだろう・・・
そんな風に考えてアリエスくんを抱きしめていたのだが・・・
急に彼がまたうろたえ始めた・・・
そして・・・
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」
また謝りだす。
「どうしたんですか~?」
できるだけ穏やかな声で話しかける。
「その!!えっと!!ご主人様なのに俺!怪我させちゃって・・・お願いです!殺さないでください!!!鞭でぶたないで!!!犬の餌にしないでください!!!」
あー・・・まあ・・・そうですよねぇ~・・・当時の奴隷って家畜以下ですし・・・
ラズライト歴1903年現在の新奴隷法に基づく奴隷と違って、人権も一切保証されませんし・・・本当にいくらでも代わりの効く犬と同レベルの扱いなんですよね・・・特にご主人様を傷つけたなんてなったら・・・あー・・・間違いなく・・・ひどい事に・・・ぐちゃぐちゃなことに・・・
「大丈夫大丈夫。ちょっとしたカスリ傷ですから・・・」
事実斬られたの忘れてたし・・・ってか怪我ならあなた私に14歳の時におもいっきり深いの浴びせたでしょ・・・
シルフィリアのセリフにとりあえず安堵したのか、アリエスはまたおとなしくなる・・・
・・・でも・・・
とりあえず・・・
なんかアリエス様に抱きついてるのに、一切文句言わないってのは・・・
なんかおもしろいなぁ・・・
でも、このままにしておくわけにもいかないし・・・
―とりあえず、専門家に電話しますか・・・―
まず、本人称号の為にリアーネさん・・・後、シェリー様にも来てもらわないと・・・呪術に関してはエキスパートだし・・・ついでにサーラさんにも来てもらって・・・後・・・ミーティア様は・・・まあ一応魔道士ですし呼んでみますか・・・・・・
静かに眼を閉じて、連絡先を屋敷内にいるセイミーに伝達する。後はセイミーがなんらかの方法で連絡してくれるだろう・・・ついでにリアにも言って、刻の扉を使わせてもらわないと・・・
さてさて・・・
とりあえずこれで必要事項はかたずけた・・・
ではでは・・・とりあえず・・・
「ねぇ・・・アリエスくん・・・」
「あ・・・はい・・・なんでしょうか?」
余程抱きしめられて気持いいのか蕩けそうな声でアリエスくんがシルフィリアの声に答える。
「とりあえず・・・朝御飯・・・食べませんか?」
「え?」
意外そうな声が聞こえる・・・おそらく、この状況なら普通の奴隷ならそく抹殺だ。なのに朝御飯とか・・・思考回路がおいついていないのだろう・・・
さて・・・まあ、そんな風に思考停止しているアリエスはほっておいて・・・だ・・・
とりあえず・・・
「着替えなきゃですよね・・・」
うーん・・・いつも服はアリエス様が・・・下着はセイミーが用意してくれているから・・・自分で見つけられるかが不安だったり・・・
あ・・・そういえば、寝汗かいたときに夜中にでも着替えられるように、たしか室内クロゼットの中に服が・・・
思い出した通りにクロゼットをあさると、あぁ・・・やはりあった。
とりあえず、これに着替えなくちゃ・・・
あぁ・・・でもその前に起き抜けのシャワー・・・いや・・・いい・・・とりあえず朝食食べてからにしよう・・・
眠いのに強制的にいろんな衝撃で起こされた頭を働かせながら、着ていた浴衣の帯をほどいたとき・・・
「ふぁ!!!」
なんかかわいい声が聞こえてきたので、ちょっと振り返ってみると、そこには全力で顔を背けしかも目までギュッと閉じてるアリエス君が・・・
「・・・小さい頃からなんですね・・・」
まあ、アリエス様に裸見られたからって・・・別にどうってことはないし、というか本人も見ちゃいけないと決めつけているようで目を覆ってこっち見ないようにしてるし・・・
まあ、浴衣の特権で羽織ったままなら、肌を見せずに着替えられるというのもあり、それを酷使してなんとか着替えを終える・・・
そして、着ていた下着や浴衣を全部洗濯かごに入れると、ちいさなアリエスくんに「おいで」と声をかけ部屋を出てキッチンに行き、調理を始める・・・地下の冷温庫を覗くと、卵とかベーコンとかあったので、それなりのものが作れそうだ。
まずフライパンを温めて、オリーブオイルを引き、そこに卵2つとベーコンを4枚・・・焼いてる間にパンを2枚トーストにして上に溶かしたチーズを乗せ、別の皿にレタスを裂いて盛りつける・・・そして鍋を火にかけ、そこにカップ2杯分のミルクを入れて温めホットミルクに・・・最後にレタスの上に目玉焼きとベーコンを2枚ずつ置けば完成・・・アリエス様が作る朝食に比べるとかなり手抜きだが、これでも立派な朝食だ。
さて・・・食べよう・・・と思ったら・・・
自分は席についたにもかかわらず、アリエスくんは何故か壁際に立ったままだった。
「・・・食べないんですか?」
そう聞くと、彼は驚いたように目を見開いて
「・・・食べて・・・いいの?」
と問いかける・・・
あぁ・・・それはそうだ・・・奴隷がご主人様と同じ食卓で同じものを食べるなんて許されない・・・それに品物だって毎日、小さな黒パンと薄い塩のスープぐらいなものだ。
「もちろんですよ。」
笑顔でそう答えると、アリエスくんは嬉しそうに食卓について、目を輝かせながら目の前の食べ物を口に運ぶ。
「おいしいですか?」
「はひ!すごくすごくおいしいです!!」
嬉しそうに頬を桜色に染めながら、次々と口に食べ物をつめる・・・
やばい・・・どうしよう・・・とてつもなくかわいい・・・
しかも、あっという間に、自分の分を食べ終えるとすっごく幸せそうなご満悦の表情・・・
ついつい、半分以上残っていた自分の分も「よろしければ・・・」と与えてしまう・・・
しかも、食べ残しをもらえただけだというのに、もうすっごい感謝されて、パクパクと口の中に運んでいくアリエスくん8歳・・・
あーどうしよう・・・こういう弟・・・欲しいなぁ・・・
食べ終わるのを確認して食器を片付ける。
軽く洗い物をしようとするとアリエスくんが袖を引っ張り、
「僕がやってもいいですか?」
と聞いてきたので、まかせることにした・・・そしてその間に自分はさっさとシャワーを済ませる。
っと・・・その前に・・・
「シェリー様達が来るのは今日の正午・・・ランチの準備をしておいた方がいいですね・・・」
慣れない通信機でリアーネの店に注文を入れ、それからシルフィリアは静かにシャワールームに消えていった。
※ ※ ※
「「アハハハハハハハハハハハハハ!!!!!アッハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!ハハハ!!!」」
正午・・・集まった全員と一緒にリアーネが持ってきてくれたピザを振る舞い、そしてなぜ呼び出したのかという証拠を見せるために、小さなアリエスくん8歳を披露したときの反応は・・・これだった・・・
まず入ったのはシェリー様とミーティア様による爆笑。他のみんなもサーラ意外はみんな笑いを堪えるのに必死という様子だった。
まぁ無理もない・・・さすがにあのぶかぶかのパジャマ姿で人前に出すわけにはいかなかったので、何かないかなぁと探していたら・・・
あったにはあったのだが・・・それは自分の14歳幻影の白孔雀時代のゴスロリ服・・・
一応、アリエスのクロゼットをあさってはみたのだが、今の彼の体格では着られないものばかり・・・無理もない・・・だって、今のアリエス様の身長は170cm・・・アリエスくんは140cm前後・・・どう考えたってダボダボだ・・・
だから本当に仕方なく、ゴスロリ服を着せたのだが・・・これがなかなかどうして・・・
手足がやせ細っていたというのももちろんあるのだが・・・
なんか割と似合っていて・・・しかも、もちろん8歳に戻ってるということはシェリー様達とも面識がないわけだから、すっごい怯えて自分の影に隠れて涙目になってスカートを引っ張ってるし・・・それがなんともいつものアリエス様らしくないというかかわいらしいというか・・・
しかも、かなりの出不精というか恥ずかしがり屋でずっとうつむいているので、自分の正装用の魔法帽子を貸してあげたら・・・
どうしよう・・・余計可愛くなった。
ちなみに席順は上座からシェリー様、リアーネ、サーラさん、ミーティア様となっている。本当は他にも数名呼んでいたのだが、なにぶん急なので、来られない人物も居た。
ちなみに、シェリー様はすこし髪の毛の色が黒っぽくなってはいるものの本当に32歳かこの人ってぐらいきれいで肌もつやつやしてる超美人。現在はラズライト・ホテルズというホテルビジネスで大成し、億万長者になっている。ついでに聖蒼貴族の総司令もしてたりして、事実上の聖蒼貴族No2だが、そんなのはどうでもいい・・・
リアーネは現在パン屋をしてたりする。しかし・・・年齢は同じはずなのになんかすっごい大人っぽくなっててなんか悔しい・・・まぁ自分自身歳を取らない上にもう少ししたら成長事態止まるはずのでどうしようもないのだが・・・
とりあえず、シェリー様とミーティア様は笑いすぎで前者は机に伏せて腹を抑え、後者は床に転げながら腹筋を崩壊させているのでさっさと話を進めることにする。
「さて・・・見ての通り、アリエス様がこんなふうになっちゃいまして・・・」
「いやぁ・・・こんなふうになっちゃいましてって・・・」
とリアーネ・・・
「なんでアタシを呼ぶかなぁ?」
「いや・・・一応本当にアリエス様かなぁと・・・確認のために・・・」
「あぁ・・・そういう・・・大丈夫・・・フィンハオラン家の名鑑を見たことあるけど、違いなくアリエスの小さい頃にそっくりよ・・・まず本人だと言って間違いないわ・・・」
「・・・ですよねぇ・・・」
「しっかし・・・まさか縮むとは・・・アレなの?黒ずくめの男たちに攫われて薬でも盛られちゃった?」
「いやぁ・・・似たようなものですが困っているのは記憶までないことでして・・・」
「なるほどね・・・でもまぁ・・・いいんじゃない?可愛くって・・・」
「えぇ!!」
「何?困ることでもあるの?いいじゃない可愛いし・・・」
「あー・・・でも・・・ですね・・・ほら・・・」
「?」
「この状態のアリエス様が結婚前提の恋人って・・・」
「・・・・・・・・“ペドフィリア”・・・」
「そのあだ名で呼ばないでください!違うと言ってるでしょう!!」
「この際目覚めちゃうのもいいかもよ?」
「私は犯罪は犯しません!!」
「でもさぁ・・・」
間髪入れずに今度はサーラが言葉を挟む
「問題なのは・・・かけられた呪いなんだよねぇ・・・」
頬杖をつきながら小さくなったアリエスくんを眺めながら、ため息。
「そのネクロマンサーの魔女・・・裁判途中ってことで面会謝絶なんでしょう?」
首肯。
「えぇ・・・一応問い合せてはみたのですが・・・いかに聖蒼貴族といえども、裁判中の犯罪者に合わせるわけにはいかないと・・・それに事情が事情なだけに、下手をしたら司法取引を疑われる場合もあるらしくて・・・」
「そうだよねぇ・・・シルちゃん執政師(検事裁判官弁護士と警察を合わせたような職業)だしねぇ・・・しかもSランク(全世界どこでも通用するレベル)の・・・」
「はい・・・」
「となると・・・やっぱり、自己流で呪術を解くしか無いわけか・・・」
「・・・・・・はい・・・」
やっぱりそうなりますよねぇ・・・
となると、専門家はシェリー様・・・なのだが・・・このままでは笑っていて話にならないので、小さなアリエスくんを隣の部屋に移して「お昼寝でもしてて」と言い残す。
そしてある程度落ち着かせてから話を続けた・・・
「・・・で・・・シェリー様・・・この場合、どのような呪術なんでしょうか?」
「そうねぇ・・・近いモノではアポトーシスという呪術があるわ・・・」
「アポトーシス?」
「えぇ・・・自死の呪いって言ってね。かけられた直後に体中を焼かれるような痛みに襲われる・・・そして気絶し・・・眠りから覚めるとなんともない・・・ただ・・・」
「ただ?」
「そこからが呪術の真骨頂でね・・・かけられた人間は歳を逆にとるの。」
「つまり・・・若返っていくということですか?」
「そう・・・それも通常の5倍の速さで・・・そして、逆算していって0歳の自分の誕生日になった瞬間・・・死ぬ。」
え?
「・・・・・・アリエス様が・・・死ぬ?」
「シルフィー・・・落ち着いて・・・。考えてみなさい・・・今回は症状が違うわ・・・まず、坊や(アリエス)自身、かけられたことに気がついていない・・・確かにちょっと肩が重いってのはあったみたいだけど・・・アポトーシスはかけられると、全身が燃えるようでとてもじゃないけど動けない・・・たとえ坊やでもね・・・しかもアポトーシスは徐々に年齢が減っていく・・・でもアリエスくんはいきなり半分以下の8歳でしょう?つじつまが合わないわ・・・」
「それなら・・・いいのですが・・・」
というわけで・・・全文14000字のせようとしたらエキブロさんから 長げーよ馬鹿!って言われてしまったので・・・
残りは明日載せます。
では。本日はこの辺で
ありがとうございました。
by shauna-crown
| 2011-03-16 21:43
| シャウセツ
|
Comments(2)
Commented
by
hayabusa-l19-96 at 2011-03-17 09:00
エキブロさんww
そしてそれは、そんなに長く書けるシャウナさんに嫉妬してたからですよ、きっと!←
そんなこんなで読ませていただきましたー。続きも楽しみにしてますね。
でにゃでにゃ。
そしてそれは、そんなに長く書けるシャウナさんに嫉妬してたからですよ、きっと!←
そんなこんなで読ませていただきましたー。続きも楽しみにしてますね。
でにゃでにゃ。
0
Commented
by
shauna-crown at 2011-03-18 01:09
まさか字数制限があったとは・・・全文載せてみたら「11000文字減らしてください」って言われてびっくりしたもの・・・
読んでくださってありがとうでした!続きもぜひ読んでやってください!
読んでくださってありがとうでした!続きもぜひ読んでやってください!